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正しい知識は案外知らないものです。
このカテゴリでは、避妊、ピルに関する本のレビューを掲載しています。
第2章では「ライフスタイルに合わせた避妊法を」ということで、年代や自身の社会環境によって避妊法を変えていくことを解説しています。自分の人生設計を踏まえた上でしっかりと避妊をコントロールしていくことの大切さが理解できます。
第3章では避妊法について具体的にひとつずつ解説しています。コンドームやペッサリーから始まり、各種手術による避妊法まで、幅広くフォローされています。特筆すべきはピルについてのメリットとそのデメリットも含め、当時未認可であった状況ながらも積極的に情報を開示されている点です。
本書の特徴は、避妊と妊娠という行為を生殖の両輪として能動的にとらえ、そのための具体策について書かれているところにあります。第5章では、いざ赤ちゃんをという時に役立つ知識が掲載されており、避妊という日常から妊娠というアクションを起こして行く際の留意点や心構えといったことに触れられています。
女性にとって真に「主体的な選択」を選び取っていくためには、女性自らが避妊を手がけることが大切なのだとし、ひいては、主体的な生き方とは何かということについて、女性一人ひとりが考えて行けるよう願いが込められているのが、本書『避妊のすべてがわかる本』です。
まず第1章では、「まちがいだらけの性知識」として、女性の性が無防備であることを「世代別にみた全妊娠数に対する中絶数」というグラフを示しつつ解説していき、中絶にまつわる誤った理解や情報を正しています。
第3章では、具体的な避妊の失敗例を取り上げることで、また第4章では俗説にまつわる不幸な出来事を紹介しながら、コンドームの正しい使用法を、そしてピルの紹介へと内容を続けていきます。
第7章では、あらためて女性の体の仕組みを一通り押さえた後、第8章で中絶手術の実際について詳しく取り上げられています。本書は、話の流れといった構成面がよく考えられており、スムーズに内容が理解できるように配慮されています。ですから、学習の入り口として読みやすい本と言えるでしょう。
本書は、平成9年の段階での、ピルの正式認可直前における、日本での低容量ピルの治験成績とその安全性、副作用について書かれた医学書です。本書の冒頭部では、家族計画と避妊法についての概観を述べつつ、エストロゲンによる排卵抑制について考察していきます。そして、低容量ピルについて、その開発過程、低用量ピルの評価、各々の種類とその服用法へと話が進んで行きます。
第9章以降では、「NSD-1」「OJK-1/35」「Org5187」といった一相性のもの、「LOC-31」「トリキュラー」「OJK-777」といった三相性のものについて、具体的な数値を交えつつ、その組成から投与法、臨床成績などについて詳説されています。
本書は、当時の日本でピルが解禁された時期と同じ頃に出版されたもので、その頃はピルのデメリットやリスクが大きく取り上げられていた状況もあり、本書はピルの安全性やメリットについてアメリカの現状を紹介しながら積極的に紹介しています。
とは言え、他の避妊法としてペッサリーや女性用コンドーム、銅付加IUD、基礎体温法などもちゃんと紹介されていますが、基本的にノルプラントやミニピルといったホルモン法を中心に紹介されています。こういった部分からも本書の位置付けがうかがえると思います。
日本でのピルの認可という一大出来事を振り返ることを通じ、情勢の置かれていた環境を見つめなおし、また考え直すことのできる本という見方もあると思います。
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